2012年5月26日 (土)

台北地質図

先日の樺太地質図に続き、本日は台北地質図の紹介です。

Rimg025812

全体図は小さすぎてわかりづらいですよね。

部分的に撮影してみました(画像をクリックすると拡大表示されます)。

Rimg02771

縮尺は 5万分の1。

昭和 5年(1930)、台湾総督府殖産局から発行されたものです。

Rimg028011

Rimg02641

台湾総督府は日本が台湾を統治していた

明治28年(1895)から昭和20年(1945)まで設置されていたもので、

この間に発行された地質図として貴重な一枚といえそうです。

地図右下には台湾総督府のエンボスの刻印があるのですが、

この印からは台湾総督府の威厳が感じられます。

地図にこのようなエンボスの印が施されるのは珍しいのだそうです。

昭和28年、鹿児島大学文理学部が

300円で購入したことが記されています。

Rimg02691

せっかくなので、当時の物価がどれくらいなのか調べてみました。

『値段史年表 明治・大正・昭和』(週刊朝日編、朝日新聞社、1988)

によると、昭和28年の物価は以下のとおりです。

白米10kg  680円

食パン1斤   30円

焼酎1.8L  350円

今の物価は、当時の5~6倍といったところでしょうか?

東京国立博物館の昭和28年の入館料も掲載されていました。

当時は大人ひとり20円、現在は600円。

こちらはずいぶん値上がりしたんですね。

ちなみに、当館の入館料は 無料 です!

地質図は展示していませんが、皆さんぜひ遊びにいらしてくださいね!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月24日 (木)

磁鉄鉱のこと

皆さんは砂鉄で遊んだことありますか?

小さい頃、磁石にくっつけて…という記憶のある方も

多いのではないでしょうか?

砂鉄は、岩石の風化によって磁鉄鉱などが分離し、

水や風によって運ばれ、集積したものです。

磁鉄鉱を見てみましょう。

Magnetite_100_2

黒くツヤツヤ光っているものが磁鉄鉱です。

P110020021_2

磁鉄鉱を入れたシャーレの下に、磁石をあててみました。

磁鉄鉱がシャキーンdiamondとトゲトゲになって、

ウニやまっくろくろすけのようです。

この様子を顕微鏡で見てみると…

Magnetite_120

磁鉄鉱が、磁力の影響で並んでくっついているのがわかります。

さて、なぜ今磁鉄鉱なのかというと、

実は先日ご紹介した新島の海岸では、この砂鉄が見られるのです。

Img_20901

黒っぽく見える部分に、砂鉄が含まれています。

自然体験ツアーに参加される方、

ぜひぜひ強力磁石を持参して、磁鉄鉱を探してみてくださいね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月19日 (土)

新島と自然体験ツアー

新島(しんじま)ってご存知ですか?

桜島の北東約1.5kmの位置に浮かぶ小さな島で、

燃島(もえじま)とも呼ばれます。

Img_19071


写真奥に写っている島が新島です。

鹿児島県在住の方でもなかなか行く機会のない島だと思いますが、

週に5日、鹿児島市が行政連絡船を運航しており、

誰でも渡島することができます。

(写真の「しんじま丸」が朝7時に桜島の浦之前港を出発し、

 15時20分に新島港を出港します。)

Img_19201

島から眺める桜島の噴火は迫力満点!!

実はこの島、江戸時代の安永8年(1779)桜島の噴火に伴って、

海上に出現した島なのです。

Img_20051

島のあちこちに当時の溶岩が転がっています。

また、新島には貝殻を含む地層が分布しており、

かつてはこの島が海の底にあったことがわかります。

とても興味深い島なのですが、

「自分たちで行くにはちょっと。。。」

という方々に朗報です!

少し先の話になりますが、約2か月後の7月21日(土)、

当館の第12回自然体験ツアーを実施予定です。

船を貸し切って、錦江湾奥をめぐります。

新島にも上陸します!

地質の専門家による解説を受けながら、

湾奥のなりたちや変化に富んだ海岸、海底地形について

体験してみませんか!?

募集の詳細は、後日改めて当館ホームページや

このブログにてご案内いたします。

どうぞお楽しみに!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月17日 (木)

樺太地質図

当館にはさまざまな分野の学術資料が保管されています。

それらを整理するのも大切な業務のひとつです。

現在整理作業を行っているもののひとつに、地図類があるのですが、

先日、珍しいものがでてきました。

Rimg000311


鹿児島大学文理学部で保管されていた 【 樺太地質図 】 です。

Rimg000721

東京地学協会によって、昭和14年(1939)に発行されたもので、

50万分の1の縮尺です。

普段の生活では地図を見ることはあっても、

地質図を見ることってなかなかないですよね。

地質図とは、表土より下にある地層の状態を示したものです。

地質図を見ることによって、その土地がいつ頃できたもので、

どういう種類の岩石等で成り立っており、

どんな資源が含まれているか、

あるいはその土地でどんなことが起こったか(地震等)を

読み取ることができます。

そのため、地質図はその土地の資源を把握したり、

防災に役立てたり、土地利用の参考にしたりと

さまざまな分野で活用されています。

Rimg02421

上の写真をご覧ください。

様々に色分けされているのがお分かりになると思います。

Rimg02451


凡例と見比べてみると、それぞれの土地が

いつ頃できたものなのか、どういった地層でできているのか

ということがわかります。

石油や天然ガスなどの資源の位置も記されています。

例えば、凡例の上から2番目にある日高帯というのは、

恐竜が繁栄していた頃にできた古い地層です。

樺太(南サハリン)は、1945年までは日本の領有下にありました。

その当時に作成された地質図で、大変貴重なものといえそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月11日 (金)

西都原考古博物館 特別展のご案内

4/27より、宮崎県立西都原考古博物館にて

「蒼き海路を統べるもの ~ 古墳時代前半の日向海岸部 ~ 」

という特別展が開催されています。

Aokikaiji1_2

タイトルからして興味をそそられる展覧会ですが、

展示資料は宮崎県出土のものだけでなく、

鹿児島県大隅半島から出土したものも多数展示されています。

Aokikaiji2_3

鹿児島県大隅半島の肝属平野周辺域は

前方後円墳が造られた最南端の地域なのです。

当館所蔵の大崎町神領10号墳出土資料や

鹿屋市岡崎18号墳出土資料も展示されています。

5/19(土) 13:30~15:20には

西都原考古博物館ホールにて講演会が開催されます。

「日向灘を行き交う古墳時代の人びと ―九州東岸の古墳と出土品から―」

と題し、当館の橋本が講演いたしますので、

お時間のある方はぜひ、西都原考古博物館までお出かけください。

なお、当館常設展示室では、

神領10号墳出土の須恵器や土師器などを展示中です。

みなさまのお越しをお待ちしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月10日 (木)

桜島爆発回数 500回を超えました!

連日、活発な噴火活動を続けている桜島。

5/7(月)には、観測史上最速で爆発回数が500回に達したのだそうです。

年間の爆発回数が観測史上最多だった昨年は、

500回に達したのは8/1のこと。

このペースのまま爆発が続けば、

今年も年間最多爆発回数の記録を更新しそうですね。

Img_19151

Img_19181

写真は、当館職員が桜島の北東部に位置する新島(燃島)から

撮影したものです。鹿児島市街地側から見るのとは違って、

火口の様子が見える分、一段と迫力が感じられますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月28日 (土)

ニセアカシア

先日、学内のみのりの小径を歩いていたら、

一瞬、藤の花?と思うような白い花を見つけました。

P1090760

藤と同じマメ科の植物、ニセアカシアです。

『鹿児島大学構内に生きている植物たち』

(堀田 満著、2001、西南日本植物情報研究所)

によると、香りが良く、蜜も良質なのだそうです。

成長の速い緑化木として植栽されたらしいのですが、

成長が早い分、台風に弱くてよくひっくり返るのだとか。。。

確かに昨年、根こそぎ傾いてかわいそうな状況になっている木が

あったのですが、このニセアカシアだったのですね。

P1090763


青空に映える、新緑の緑と真っ白な花がきれいです。

近くにお越しの際は、ぜひ見上げてみてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月27日 (金)

出来ました!

今年度、当館オリジナルのクリアファイルが出来ました!

1


写真は当館自慢の展示資料たちです。

本学構内で発掘された資料や、

実際に触って感触を確かめられる資料、

日本全国の金鉱石を並べた地図など、見どころ盛りだくさん!!

ぜひ、常設展示室へ遊びにいらしてくださいね♪

展示室でアンケートにお答えいただいた方に

上記クリアファイル差し上げますhappy01

ゴールデンウィーク中は、4/28(土)、5/1(火)、5/2(水)

開館しています。ご来館、お待ちしています♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月20日 (金)

臨時休館のお知らせ

明日、4/21(土)は臨時休館いたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、

ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

P1090739

植物園の藤の花。

近付くと優雅な香りに包まれます。

一週間でこんなに大きくなるんですね。

(先週の様子はコチラをどうぞ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年4月18日 (水)

ナギの木

先日、常設展示室にお越しくださったお客様が

展示室隣の植物園内で拾ったとナギの葉を見せてくださいました。

小さい頃、ナギの葉はお守りになるからと言われていたのだそうです。

植物園内にナギの木があることは知っていましたが、

行ったことがなかったので、早速見に行ってみました。

ナギはマキ科の常緑高木で、針葉樹でありながら

葉は広葉樹のような形をしています。

葉脈が平行脈になっているため、

葉は縦には裂けやすいものの、横方向にはなかなか切れないのだそうです。

P1090724_2


そのため、男女の縁が切れないということで

縁結びや夫婦円満のお守りとして用いられていたのだとか。

また、世界遺産である熊野速玉大社のご神木は

樹齢千年と伝えられれ、国の天然記念物に指定されています。

ナギという名が「凪」に通じることから

航海安全のお守りとしても大切にされてきました。

そのようないわれを知ると、

これまで何の意識もしていなかったナギの木が

とてもありがたい木に思えてくるから不思議ですね。

興味を持たれた方、ぜひ植物園内に探しに行ってみてください。

コープガイドがあった辺りに近い場所に植栽されています。

ただし、今日写真を撮っている最中、

今年初!?の蚊の餌食になってしまいました。

防虫対策をお忘れなく~coldsweats01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«藤の花