2023年6月 6日 (火)

ご参加ありがとうございました(5/24 研究交流会)

5月24日開催の研究交流会には多数のご参加、ありがとうございました。

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第27回研究交流会
「魚のカタチ~形態が解き明かす進化史と社会にもたらす価値」
2023年5月24日(水)16:00~18:00
場所:鹿児島大学連合農学研究科3階会議室 

Fwutuzjaeaeiysy

 

今回の研究交流会は、アメリカから魚類標本調査のため当館に滞在中の研究者2名に

ご講演いただき、通訳者をお願いして、日本語で聴講できる形で実施いたしました。

 

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講師:Dr. Kory Evans(アメリカ・ライス大学)
・進化的モザイク、および進化的革新と統合の間の相互作用

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講師:Dr. Maria Laura Habegger(アメリカ・ノースフロリダ大学)
・魚が教えてくれること〜海洋生態系の基礎研究が社会にもたらす価値とは

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発表後の質疑応答では、通訳者を介して、聴講者から盛んに質問が上がりました。

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今後のイベントにつきましては、詳細が決まり次第、

HP、Twitter、当ブログ等でお知らせいたします。

 

 

2023年6月 3日 (土)

展示室だより(2023年6月)

【お知らせ】

開館日・開館時間を変更することがあります。ご見学の際は、ご注意ください。

 

【開催中】

現在、開館中の企画展・特別公開はありません。

 

開館予定 2023年6月   休館日 

 

Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum
            1P4262323 2P4262324 3P5242656sq
4     5     6   開館 7   開館 8   開館 9   開館 10   開館
11     12     13   開館 14   開館 15   開館 16   開館 17   開館
18     19     20   開館 21   開館 22   開館 23   開館 24   開館
25     26     27   開館 28   開館 29   開館 30   開館 6/1   開館

 

 

 

鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室
THE KAGOSHIMA UNIVERSITY MUSEUM

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:日・月・祝

観覧料:無料

大学休業期には、臨時開館・休館があります。

詳しくは、当ブログおよび博物館ホームページ博物館Twitterをご覧ください。

当館へのアクセス・連絡先はこちらをご覧ください。博物館ホームページ>所在地

 

  

【ご見学のみなさまへ】

引きつづき感染症の感染防止のため、ご来館の皆様には、ご理解・ご協力をお願いいたします。

下記の方はご入館をお控えくださいますようお願いいたします
■ 咳や発熱など体調不良の方

下記の対策のご協力をお願いいたします
■ マスクの着用
■ 咳やくしゃみをする際に口元を覆う「咳エチケット」へのご協力をお願いします。
■ 手指の消毒
■ できるかぎり、他の来館者との密を避けて見学を行ってください。

 

【団体見学について】

団体でのご見学につきましては、日時・人数などを事前にお電話でご連絡ください。

 鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室 TEL 099-285-7259

 

  

【鹿児島大学総合研究博物館 2023年度 イベント】

 

Fwutuzjaeaeiysy

※終了しました

第27回研究交流会
「魚のカタチ~形態が解き明かす進化史と社会にもたらす価値」
2023年5月24日(水)16:00~18:00

 

 

 

 

 

2023年5月31日 (水)

植物標本室ボランティアに参加してみませんか?

鹿児島大学総合研究博物館では、週1回、植物標本室にて

ボランティア活動を行っています。

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鹿児島大学総合研究博物館 植物標本室には、タイプ標本170点以上を含む

18万点以上の植物標本が収蔵されています。

  

植物標本ボランティアでは、未整理標本の台紙への貼り付けや

データベース登録、収蔵室への配架作業などの活動を行っています。

 

この日は、当館植物標本室担当の田金先生と、理学部の学生さん2名とで、

以前に田金先生がカンボジアに調査に行かれた時に採集した標本を

台紙に貼りつける作業を行いました。

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乾燥標本を熱溶着式のテープで台紙に固定し、ラベルを貼付します。

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標本を固定するテープは、ビニールがコーティングされている面を下にして

上から電気ゴテで熱を加えると、ビニールがとけて台紙にくっつきます。

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標本には、花や果実のついたものもあります。

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これは、ナツメグの仲間だそうです。

 

台紙右上にスタンプで押されているのが標本番号です。

鹿児島大学総合研究博物館の植物標本室は、「KAG」というコードで国際登録されています。

 

植物標本は適切に管理することで、長期間にわたって保存することができます。

当館にも100年以上前の標本が多数保管されており、

一番古い標本は、1885(明治18)年に牧野富太郎が高知県で採集したものになります。

 

ちなみに田金先生は、イタリアのボローニャ大学で1500年代の植物標本をご覧になったことがあるそうですよ。

 

植物標本は、植物の名前や分布、生態を調べたりするのに使われ

過去から将来にわたって、さまざまな植物研究のための基礎資料として

必要不可欠な存在です。

 

当館では、植物標本のスキャンによるデジタル画像化も進めており、

上にご紹介した標本をはじめ、約15万点の標本が、画像つきで

インターネットから閲覧できるようになっています。

 Icon_popup鹿児島大学総合研究博物館 維管束植物データベース

ぜひ、ご覧になってみてください。

   

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鹿児島大学総合研究博物館 植物標本室ボランティアには、

現在、理学部や農学部の学生・院生さん3名が登録し、

毎週火曜日の午後に活動を行っています。

 

ボランティアの活動を希望される方や、詳しい内容を知りたい方は

下記までご連絡ください。

 

鹿児島大学総合研究博物館

准教授・植物標本室担当  田金 秀一郎 (たがね しゅういちろう)

Tel: 099–285–8140

E-mail: stagane29(a)ジーメイル.com

 ※(a)は@に変えてください

 

 

鹿児島大学総合研究博物館 植物標本室ボランティアの活動の様子は

当ブログのカテゴリーリンク「☆植物標本室ボランティア」にてご紹介しています。

 

 

2023年5月30日 (火)

展示室だより(2023年5月)

【お知らせ】

開館日・開館時間を変更することがあります。ご見学の際は、ご注意ください。

 

【開催中】

現在、開館中の企画展・特別公開はありません。

 

開館予定 2023年5月   休館日 

 

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6月

1   開館

2   開館 3   開館

 

 

鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室
THE KAGOSHIMA UNIVERSITY MUSEUM

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:日・月・祝

観覧料:無料

大学休業期には、臨時開館・休館があります。

詳しくは、当ブログおよび博物館ホームページ博物館Twitterご覧ください。

当館へのアクセス・連絡先はこちらをご覧ください。博物館ホームページ>所在地

 

  

【ご見学のみなさまへ】

引きつづき感染症の感染防止のため、ご来館の皆様には、ご理解・ご協力をお願いいたします。

下記の方はご入館をお控えくださいますようお願いいたします
■ 咳や発熱など体調不良の方

下記の対策のご協力をお願いいたします
■ マスクの着用
■ 咳やくしゃみをする際に口元を覆う「咳エチケット」へのご協力をお願いします。
■ 手指の消毒
■ できるかぎり、他の来館者との密を避けて見学を行ってください。

 

【団体見学について】

団体でのご見学つきましては、日時・人数などを事前にお電話でご連絡ください。

 鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室 TEL 099-285-7259

 

  

【鹿児島大学総合研究博物館 2023年度 イベント】

 

Fwutuzjaeaeiysy

※終了しました

第27回研究交流会
「魚のカタチ~形態が解き明かす進化史と社会にもたらす価値」
2023年5月24日(水)16:00~18:00

 

 

 

2023年5月22日 (月)

【研究交流会】「魚のカタチ~形態が解き明かす進化史と社会にもたらす価値」(5月24日)

Fwutuzjaeaeiysy

第27回研究交流会
「魚のカタチ~形態が解き明かす進化史と社会にもたらす価値」
2023年5月24日(水)16:00~18:00
場所:鹿児島大学連合農学研究科3階会議室
参加無料/事前申し込み不要/逐次通訳あり(日本語で聴講できます)
講師:Dr. Kory Evans(アメリカ・ライス大学)
・進化的モザイク、および進化的革新と統合の間の相互作用
講師:Dr. Maria Laura Habegger(アメリカ・ノースフロリダ大学)
・魚が教えてくれること〜海洋生態系の基礎研究が社会にもたらす価値とは


魚類の形態学的調査をとおして進化史を解き明かす研究と魚類の形態の機能を解明することによって、社会にどう活用するか考える研究の最前線を分かりやすく紹介します。

2023年5月10日 (水)

水曜日は「魚ボラ」の日 ~ワヌケフウリュウウオ

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水曜日は魚ボラ(魚類標本作製ボランティア)の日です。

毎週水曜日の午後は、ボランティアが集まり、

標本の作製、撮影、同定、登録などの作業を行っています。

 

新年度に入り新しいメンバーがたくさん入ってきてますよ、と聞いて

さっそくお邪魔してきました。

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冷凍保存された標本を解凍、洗浄し、1個体ごとに番号(タグ)を割り当て、

展鰭、撮影、計測などの作業を分担して進めていきます。

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撮影台に上がっているこちらの魚は

ワヌケフウリュウウオという、アンコウ目アカグツ科の魚です。

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水深90~750mの深海に生息し、

背中に輪の形をした模様があります。

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ワヌケフウリュウウオは、体側についているカエルの足のような形をした胸鰭と

腹側にある腹鰭とを上手に使って、海底を歩くように移動します。

 →【沼津港深海水族館YouTubeチャンネル】ワヌケフウリュウウオの食事

 

 

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鹿児島大学総合研究博物館 魚類標本作製ボランティアの活動の様子は

当ブログのカテゴリーリンク「☆水曜日は魚ボラの日」にてご紹介しています。

 

魚類標本の作製につきましてはこちらもご参照ください。

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『魚類標本の作製と管理マニュアル』

(当館HPからダウンロードできます)

 

 

 

2023年4月30日 (日)

展示室だより(2023年4月)

【お知らせ】

開館日・開館時間を変更することがあります。ご見学の際は、ご注意ください。

 

【開催中】

現在、開館中の企画展・特別公開はありません。



 

開館予定 2023年4月   休館日 

 

Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum 1P3292006
2     3     4P2281653 5P3292009 6P3292002 7P3291993 8P4012041_20230408170101
9     10    11P3291991 12P4012028 13P4082064 14P3292004 15P3291996
16    17    18 19P3291989s 20P3292013 21P4012022 22P4082067

23    24    25P3292000 26P4012056 27P4012033 28P4012051 29   開館
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5月

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2   開館


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4   


5   


6   開館 

 

 

鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室
THE KAGOSHIMA UNIVERSITY MUSEUM

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:日・月・祝

観覧料:無料

大学休業期には、臨時開館・休館があります。

詳しくは、当ブログおよび博物館ホームページ博物館Twitterご覧ください。

当館へのアクセス・連絡先はこちらをご覧ください。博物館ホームページ>所在地

 

  

【ご見学のみなさまへ】

当館では、新型コロナウィルス感染対策のため以下の対策を講じています。

ご来館の皆様には、ご理解・ご協力をお願いいたします。

下記の方はご入館をお控えください
■ 咳や発熱など体調不良の方や、過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服薬等をした方

下記の対策にご協力をお願いいたします
■ マスクの着用
■ 検温
■ 手指の消毒
■ 咳やくしゃみをする際に口元を覆う「咳エチケット」へのご協力をお願いします。
■ 飛沫拡散防止のため、展示室内での会話はお控えください。
■ できるかぎり、他の来館者との間隔をあけて見学を行ってください(参考:2m以上)。
■ 来館者間の距離が保てない場合、入館者が多い場合は人数制限を行うことがあります。

団体でのご見学についてIcon_popup_20221013100601

 

 

2023年4月 8日 (土)

新年度スタートしました

今週は、新入生オリエンテーションがあったり、入学式があったりと

新年度を迎えてキャンパスがにわかに活気づき始めました。

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学部オリエンテーションでの団体見学や、

新入生さんや入学式にご参加のご家族の方など、

連日大勢の方にご見学いただき、

おかげさまで好発進の新年度の展示室です。

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2023年4月 5日 (水)

【イベント】国際島嶼教育研究センター 第228回研究会

国際島嶼教育研究センターより、研究会のご案内をいただきました。

 

国際島嶼教育研究センター第228回研究会

奄美群島の宗教文化と神社の関係について
町泰樹(鹿児島高専一般教育科)

日時:令和5年4月24日(月)16時30分から

[要旨]
 奄美群島は、琉球にルーツを持つノロ(女性神役)による村落祭祀やユタのシャーマニズムといった在地の宗教文化を有する地域として知られている。こうした在地の宗教文化は、明治期以降、廃仏毀釈や外来宗教の導入によって衰退してきた。ただし、在地の宗教文化と外来宗教との関係は、対立的なものだけではなく融和的なものもある。とりわけ神社は、廃仏毀釈の際には在地の宗教文化を抑圧する存在として立ち現れる一方で、ノロたちの祭場でもあった神社や在地の英雄譚から創建された神社が存在するなど、在地の宗教文化の受け皿としても機能してきた。発表者は、近現代における奄美群島の宗教文化の変容に関心を持ち、出身地である与論島の葬制の変容や、民俗信仰と神社の関係について研究を行ってきた。本発表では、発表者のこれまでの研究を概略的にたどりながら、奄美群島の宗教文化を理解するために神社に着目する意義を確認する。その上で、奄美群島における神社や、その管理を担っている人々の語りから、在地の宗教文化と神社との関係について考えていきたい。

 

参加(会場・オンライン)には事前登録が必要です。 (一般の方も参加できます)

イベントの詳細および参加登録の方法については

 国際島嶼教育研究センターHP をご覧ください。

 

 

2023年3月30日 (木)

海外交流

今日は久しぶりの団体、しかも海外からのお客様のご来館がありました。

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海外研修で鹿児島を訪問中の台湾の大学の学生さんたちと、

そのガイドを務める鹿児島大学の学生さんたちです。

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日本語、英語、中国語が飛び交う、海外交流の場に居合わせるのも久しぶりです。

熱心にご見学いただき、ありがとうございました。

 

 

2023年3月29日 (水)

展示室だより(2023年3月)

 【お知らせ】

開館日・開館時間を変更することがあります。ご見学の際は、ご注意ください。

  

【開催中】

現在、開催中の企画展・特別公開はありません。

 

開館予定 2023年3月   休館日 

  

Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum Kaum
        1P2151567sq
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26   27   28P2281595 29P2141532 30P3302018 31121 4月 1   開館

 

 

鹿児島大学総合研究博物館 常設展示室
THE KAGOSHIMA UNIVERSITY MUSEUM

開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:日・月・祝

観覧料:無料

大学休業期には、臨時開館・休館があります。

詳しくは、当ブログおよび博物館ホームページ博物館Twitterご覧ください。

当館へのアクセス・連絡先はこちらをご覧ください。博物館ホームページ>所在地

 

  

【ご見学のみなさまへ】

当館では、新型コロナウィルス感染対策のため以下の対策を講じています。

ご来館の皆様には、ご理解・ご協力をお願いいたします。

下記の方はご入館をお控えください
■ 咳や発熱など体調不良の方や、過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服薬等をした方

下記の対策にご協力をお願いいたします
■ マスクの着用
■ 検温
■ 手指の消毒
■ 咳やくしゃみをする際に口元を覆う「咳エチケット」へのご協力をお願いします。
■ 飛沫拡散防止のため、展示室内での会話はお控えください。
■ できるかぎり、他の来館者との間隔をあけて見学を行ってください(参考:2m以上)。
■ 来館者間の距離が保てない場合、入館者が多い場合は人数制限を行うことがあります。

団体でのご見学についてIcon_popup_20221013100601

 

  

【鹿児島大学総合研究博物館 2022年度 イベント】

 

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※終了しました

第40回 市民講座 江戸後期薩摩藩の学問と学者たちの交流ー増田直治をめぐってー

 

 

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※終了しました

第22回 自然体験ツアー 冠岳の植物

 

※終了しました

第4回 バックヤードツアー 植物標本庫

 

 

2023年3月10日 (金)

講義ノート今昔

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今週、一般入試(前期日程)の合格発表がありました。

昨年、一昨年はコロナ禍のためウェブサイトのみでの発表でしたが、

今年は3年ぶりに掲示板での合格発表が復活しました。

 

入学が決まられた方は、4月からの大学生活に向けての準備が始まりますね。

鹿大公式ホームページの「新入生入学準備ページ」や、鹿大生協の「新入生応援サイト」を見てみると

一人暮らしなど新生活に向けての準備がいろいろとあるなかで

大学生になると必需品になってくるものの一番手は、やはりパソコンのようですね。

オンラインで授業を受講したり、ノートを取ったり、レポートや研究発表の資料を作成したりと、

ノートパソコンやタブレットは学生生活には欠かせないものとなってきているようです。

 

講義ノートはもはや紙ではなく、デジタル派という方も増えているようですが、

100年前の学生さんたちが使っていたのは、こんなノートでした。

 

121

鹿児島高等農林学校 校章入ノート

鹿児島大学農学部の前身、旧制鹿児島高等農林学校の学生が、

講義ノートとして使用していたものです。

  

8

昭和13(1938)年頃、使用されていたノート

こちらは「Bunkwa Note」のロゴが入った市販のノートで、

日本ノート学用品株式会社(大正5・1916年創業、現・日本ノート株式会社)製のものです。

Icon_popup_20221117164101日本ノート株式会社

日本ノート株式会社は、2019年1月に、キョクトウ(KYOKUTO)とアピカ(APICA)の

2つのブランドが統合してできた会社で、両ブランドともに100年に亘る歴史が有り、

特に学習帳・ノートは『紙の素材と品質』にこだわって作ってきたのだそう。

このノートの表紙にも「Made of Paper Specially Prepared in Nippon」と

その品質の良さが謳われています。

裏表紙には、当時使われていたこんなトレードマークが印刷されていました。

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日本学用品の「N.G」に、イラストは汽車でしょうか?

  

「アピカ」に「極東ノート」、懐かしいです。私も子どものころお世話になりました。

同じメーカーのノートが戦前からあったなんて、驚きです。

 

鹿児島大学総合研究博物館 Newsletter No.48では、

『ペンとノートのある風景』と題して、当館所蔵の文献資料の中から

戦前の旧制学校時代の学生が使っていたノートなどをご紹介しています。

Nl Nl48
ペンとノートのある風景
―『鹿児島高等農林学校 文書資料目録2』収載資料より―
鹿児島大学総合研究博物館 Newsletter No.48

  

Newsletter最新号およびバックナンバーを展示室にて配布しています。

ぜひ、お手に取ってご覧ください。

 

 

2023年3月 8日 (水)

【初記録】フエダイ科魚類 「オオアカムツ」と命名

 

南日本新聞373news.com>鹿児島のニュース >社会 >自然・動植物
やっぱり「別の魚」だった! インド・西太平洋にいる魚、日本で初確認 和名は「オオアカムツ」

 

【鹿児島大学公式HP】トピックス>【博物館・連大・水産】日本初記録となるフエダイ科魚類を確認、「オオアカムツ」と命名

 

総合研究博物館・連合農学研究科・水産学部の研究チームは、鹿児島県大隅諸島から得られたフエダイ科ハマダイ属魚類4個体を形態学的・遺伝学的に調査し、これらがEtelis boweni(エテリス・ボーウェンアイ)であることを確認し、新標準和名として「オオアカムツ」と命名しました。同研究によって日本ならびに北西太平洋における本種の標本に基づく初めての記録となるとともに、分布の北限記録となりました。同研究の成果は、2023年3月8日に日本魚類学会が発行する魚類学雑誌電子版で出版されました。
オオアカムツはこれまでに近縁なハチジョウアカムツと混同されていましたが、2021年にAndrewsらによって紅海からオーストラリア西部およびサモアにかけてのインド・西太平洋産標本に基づいて新種として記載されました。一方、日本国内でも魚市場関係者や漁師さんは昔から両種を識別しており、オオアカムツはハチジョウアカムツより太くて大きくなり、脂ものっているため、高値で取引されていました。同研究により今後はオオアカムツとハチジョウアカムツは区別して扱うことが可能になります。なお、大隅諸島ではオオアカムツとハチジョウアカムツが同時に漁獲されていることが確認されており、両種は同所的に生息すると考えられます。

 
20230308ooakamutu01.jpg

オオアカムツ
(KAUM-I. 160343,標準体長390.5 mm,鹿児島大学総合研究博物館所蔵)

 

20230308ooakamutu02.jpg

ハチジョウアカムツ
(KAUM-I. 160342,標準体長407.9 mm,鹿児島大学総合研究博物館所蔵)

 

【掲載論文】
鹿児島県大隅諸島から得られた北西太平洋初記録のフエダイ科魚類Etelis boweniオオアカムツ(新称)

【著者】
ジョン ビョル・大富 潤・本村 浩之

【掲載誌】
魚類学雑誌

【DOI】
10.11369/jji.22-018外部リンク

【関連ページ】
総合研究博物館 本村浩之教授 ホームページ外部リンク

 

 

2023年3月 7日 (火)

ロケット打ち上げに悲喜こもごも

今日、鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケット初号機の打ち上げが行われました。

 

JAXAのYouTube公式チャンネルで行われたライブ配信を

こちらの方にも、視聴していただきました。

P3071680

神領10号墳(鹿児島県曽於郡大崎町)出土の盾持人埴輪さんとともに、

打ち上げの瞬間を固唾をのんで見守ります。

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午前10時37分、ロケットが発射され、

大空に向かって飛翔していきました。

P3071691

P3071711

盾持人さんも、この笑顔です。

 

残念ながらこの後、ロケット2段目のエンジンが点火せず、

打ち上げは失敗に・・・。

P3071719

盾持人さんもちょっとがっかりの様子。

P3071725

 

表情は1ミリも変わっていないはずなのに、

見る人によって、あるいは見る角度によって、

うれしそうにも、悲しそうにも、笑っているようにも、怒っているようにも見える、

盾持人埴輪さんです。

 

 

2023年3月 3日 (金)

水曜日は「魚ボラ」の日 ~標本の管理(配架)

水曜日は魚ボラ(魚類標本作製ボランティア)の日です。

P2151568

この日はいつもの標本作製ではなく、

標本庫での「配架」の作業を見せていただきました。

P2151569_20230302161801

 

  

鹿児島大学総合研究博物館では、標本作製・管理を次のような手順で行っています。

解凍・洗浄→タグの割り当て→DNAの採取→展鰭→撮影→

タグ付け→測定→同定→ホルマリン固定→アルコール置換→保管

 

当館が所蔵する魚類標本は、1標本ごとに「KAUM-I」の国際研究機関略号が付された

番号(タグ)を割り当てて、標本番号ごとに採集データ(採集日・採集場所・水深など)、

測定データ、同定情報などを記録し、標本台帳とデータベースで管理しています。

   

標本タグはこんなふうに、丸くカーブした針を使って、

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魚体の右側の鰓孔から口に糸を通して、魚体に直接取り付けます。

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サイズが小さな魚は、1標本ずつジップロックにタグと一緒に入れて保管しています。

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標本によっては番号タグのほかに、どこで採集された標本なのかすぐわかるように

「産地タグ」を一緒につけることもあります。

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「iou-jima island」の産地タグがつけられた標本

 

タグ付けされた標本は、測定・同定の作業を経て、ホルマリン液に浸けて固定を行います。

ホルマリン固定が終わると、丸1日真水に漬けて標本からホルマリンを抜きます。

その後、置換用アルコールに数日間浸けて、アルコールに置換して

標本を長期保存できるようにします。

 

標本は、種ごとにまとめて保管しています。

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標本ビン(ポリ塩化ビニル製)は、保存する標本の大きさにあわせて

サイズを使い分けています。

さらに大きな標本を保存する容器もあります。

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標本ビンは科順・種ごとに棚に配列されています。

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標本台帳に記載された同定情報をもとに、標本を該当する標本ビンに

「配架」していきます。

  

こちらの標本は「カマヒレマツゲハゼ」です。

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名前の由来は、眼の上にあるまつげのような突起からとか。

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↑見えますか?

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当館で行っている、魚類標本の作製・管理の手順と方法につきましては

こちらをご参照ください。

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『魚類標本の作製と管理マニュアル』

(当館HPからダウンロードできます)

 

 

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