
今週、一般入試(前期日程)の合格発表がありました。
昨年、一昨年はコロナ禍のためウェブサイトのみでの発表でしたが、
今年は3年ぶりに掲示板での合格発表が復活しました。
入学が決まられた方は、4月からの大学生活に向けての準備が始まりますね。
鹿大公式ホームページの「新入生入学準備ページ」や、鹿大生協の「新入生応援サイト」を見てみると
一人暮らしなど新生活に向けての準備がいろいろとあるなかで
大学生になると必需品になってくるものの一番手は、やはりパソコンのようですね。
オンラインで授業を受講したり、ノートを取ったり、レポートや研究発表の資料を作成したりと、
ノートパソコンやタブレットは学生生活には欠かせないものとなってきているようです。
講義ノートはもはや紙ではなく、デジタル派という方も増えているようですが、
100年前の学生さんたちが使っていたのは、こんなノートでした。

鹿児島高等農林学校 校章入ノート
鹿児島大学農学部の前身、旧制鹿児島高等農林学校の学生が、
講義ノートとして使用していたものです。

昭和13(1938)年頃、使用されていたノート
こちらは「Bunkwa Note」のロゴが入った市販のノートで、
日本ノート学用品株式会社(大正5・1916年創業、現・日本ノート株式会社)製のものです。
日本ノート株式会社
日本ノート株式会社は、2019年1月に、キョクトウ(KYOKUTO)とアピカ(APICA)の
2つのブランドが統合してできた会社で、両ブランドともに100年に亘る歴史が有り、
特に学習帳・ノートは『紙の素材と品質』にこだわって作ってきたのだそう。
このノートの表紙にも「Made of Paper Specially Prepared in Nippon」と
その品質の良さが謳われています。
裏表紙には、当時使われていたこんなトレードマークが印刷されていました。

日本学用品の「N.G」に、イラストは汽車でしょうか?
「アピカ」に「極東ノート」、懐かしいです。私も子どものころお世話になりました。
同じメーカーのノートが戦前からあったなんて、驚きです。
鹿児島大学総合研究博物館 Newsletter No.48では、
『ペンとノートのある風景』と題して、当館所蔵の文献資料の中から
戦前の旧制学校時代の学生が使っていたノートなどをご紹介しています。
ペンとノートのある風景
―『鹿児島高等農林学校 文書資料目録2』収載資料より―
鹿児島大学総合研究博物館 Newsletter No.48
Newsletter最新号およびバックナンバーを展示室にて配布しています。
ぜひ、お手に取ってご覧ください。